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こぼればなし、など。 [ドバイ2010]

ひとにも馬にも愛されるウオッカ、はなれてしまうとすごく恋しい、
一ヶ月間一緒にすごしてきた
レッドディザイアもそう感じたのかもしれません。

コメントにもいただきましたように(ありがとうございます!)、
ディザイアの馬房の前には、ウオッカの写真が飾ってありました。


ウオッカのアイルランド行きに合わせて、私もドバイから移動したのですが、
そのアイルランドで、ドバイからの電話を受けました。

ウオッカがアイルランドへ行ってから、ディザイアが、さみしがっているみたい、
ウオッカの顔を見たら安心するかもしれないので
馬房から顔を出してるウオッカの大きな写真を持ってきてくれませんか、というお話でした。


ウオッカがアイルランドへ行く日、
馬房を出て、厩舎を後にするウオッカを、ディザイアがずーっと目で追っていたことを思い出し、
でも、まさか、ほかにたくさん日本から馬が来たのに
ディザイアはさみしがっているのか、と
とてもせつなかったです。

ディザイアが、ホントにさみしくなっちゃったのか、
それはディザイアが話してくれないことには、人間にとっては想像にしかならないのですが、
ウオッカがユニちゃんと、ほんとに仲良しになるまで数日かかっているのを見ていると、
特定のなかよし、それも毎日ずっといっしょに行動していたウオッカが
急にいなくなったら、他に新しく馬が来ても
さみしさを感じてしまうかもしれない、
今は、実感してそう思えます。


写真屋さんでできる最大サイズに、ひとつの写真を手作業で四分割してプリントし、
翌々日、手荷物で持ってドバイに入りました。
空港の手荷物チェックで、ことあるごとに、この写真をチェックされた際にも、
女性の検査員の方は特に、仲間に見せてまで、「ソー キュート!」と、
写真ながらもウオッカはかわいがられておりました。

ドバイに戻ったその足で、ディザイアのいる厩舎にむかい、
写真を渡してきました。

そして、こんなふうに、馬房の扉にウオッカの顔が(左)。  扉の裏は、こんなかんじ(右)。
100328UAE_YK0005.jpg100328UAE_YK0006.jpg
あまりにもぴったりサイズで、持って行った私もびっくり。


100328UAE_YK0001.jpg
遠目から見たら、そこにウオッカがいるみたいに見えなくもない?ような。
右の馬房から顔を出しているのが、レッドディザイアです。


役に立てたかどうか、わからないですが
写真が役に立つかもしれない、と思っていただけたことが、とてもありがたかったです。


ディザイアの関係者の方たちの、馬の心をケアする気持ちに、ぐっとこみあげてくるものを感じました。





TJKのサイトで、ディザイアとこの馬房の様子が動画配信されています。
http://www.team-japan.co.jp/horse_report.php?h=10000018&movie=1000000413






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マロン

國廣さん、素敵なこぼれ話ありがとうございました。私、ボロボロ泣いてしまいました。
ディザイア、なんて可愛いんでしょう!
ウオッカお姉ちゃんどこ行くの?って寂しかったんですね。
あのお写真見た時、ほんとウオッカがいるみたいでびっくりしました。
あのお写真には皆さんのいろいろな想いがつまっていたんですね。
ウオッカは、本当に人もお馬さんまでも魅了してしまうんですね。
ほんとに素敵なお話、ありがとうございました。
by マロン (2010-04-06 21:25) 

hidebow

私も少し、レッドディザイアの件,
コメントさせていただきましたが
まさかこれほどのことだったとは。

せつなくて、言葉もありません。

國廣さんのぴったりサイズの写真にも脱帽です。

今は、この写真がレッドディザイアに少しでも元気を与え、
國廣さんの思いが伝わったと信じています。

貴重なお話ありがとうございました。


by hidebow (2010-04-06 21:34) 

やまだくるみ

いつもウオッカの素敵な写真やエピソード、楽しみにしています。

TJKで動画を見たときは、本物のウオッカかと思いました(笑)
なんで動画のタイトルがウオッカ(?)になってるのかなぁ・・・って2回目で気付きました、遅ッ・・・
あまりにピッタリだったので「きっとこれ何回もプリントしたんだろうなぁ」って思ってました。

あまりに上手くハマっていて、ちょっとウケていたのですが、実はこんな裏話があったとはッ!?

またいろいろエピソードや写真、待っていますね!
by やまだくるみ (2010-04-06 21:43) 

きら

國廣さん、こんばんは。

一枚のウオッカの写真に
こんな素敵なドラマがあったなんて…(涙)
貴重なお話、ありがとうございます。

以前、馬房に戻っていたウオッカが大きな声でいなないたのを聞いたディザイアが、芝生タイムを早めに切り上げて馬房に戻り、お互いに声を掛け合ってウオッカが落ち着いた…というお話をして下さった事を思い出しました。
二人の間には、目に見えない信頼関係が出来ていたのですね。
ディザイアにとって、他の馬じゃダメだった。
他の誰でもない、ウオッカじゃなきゃダメだったのですね。
國廣さんの写真が、ディザイアの寂しさを癒してくれたのだと信じています(^_^)
by きら (2010-04-06 22:17) 

ニャラーズ

ドバイワールドカップ終わるまで、ウオッカには馬房にいてほしかった。なんとなくレッドディザイアがあまり走れなかったのがわかる気がします。
そう思うとレッドディザイアがとても可愛く思えます。
by ニャラーズ (2010-04-06 23:07) 

ポポ

國廣さんが撮られた写真だったんですね… しかも「ウオッカが馬房から顔を出している、大きな写真」と、指定があったなんて(笑) レッドデザイアの陣営の方が、その写真の存在を知っていたということは、まだウオッカがドバイに居た時、國廣さんの撮られた写真を、皆さんで見て楽しむ会なるものがあったのでしょうか☆? 「このウオッカ綺麗だね~」「レッドデザイアはこの角度が可愛い!」とか…(笑) 勝手に、微笑ましい光景を想像してしまいました。 突然訪れた引退が哀し過ぎて、アイルランドでの幸せそうなウオッカを見て安心するまでは、レッドデザイアの気持ちまで考えることはできなかったです。でも、お馬さん同士ですもんね… 心が通じていたウオッカが居なくなってしまったんですから、寂しかったに決まってますよね… 本番で掛かってしまったレッドデザイアを見て、「あらら。そこは似なくていいのに」なんて思いましたが、レッドデザイアにも、ウオッカのような、多くの人の心を打つような走りを期待したいと思います。
by ポポ (2010-04-07 00:25) 

じゃぽにすく

はじめまして。
いつもウオッカの可愛らしい様子をニヤニヤしながら見ています(笑)。

実は競馬を始めたきっかけがウオッカでした。
それ以降、勝っても負けてもウオッカを見たい一心で競馬場に行ってました。

今ではこのブログの更新を嫁と一緒に楽しみにしています♪
動画も会員登録してみて来ました☆
本当にそこにウオッカがいるような様子に、2人とも声を上げてびっくりしました。

これからも更新を楽しみにしています。
いつも素敵な記事と写真をありがとうございます。
by じゃぽにすく (2010-04-07 00:38) 

わかこま

國廣さん すごいですね。
レッドちゃん 最初のレースは ウオッカがいてリラックスしてたんですね。本番は やはり気持ちが落ち着かなかったんでしょうか…。いずれにしても 愛しい話です。

ミッキーは さすが牝馬の王子です(^O^)

よく考えてたら 飛行機も一緒だったんですもの。
ウオッカとレッドは いっぱいお話してたんでしょうね。心でも。

by わかこま (2010-04-07 07:31) 

chako

初めまして。
國廣さんのお陰で、現役時代では見ることが出来なかったウオッカのプライベート写真や動画を楽しませて頂き、大変感謝しております。
毎日こちらのサイトで皆様のコメントを見るのが楽しみとなっております。

TJKで最初に動画を見た時は、あまりにもぴったりはまっているので、爆笑してしまいましたが、朝日新聞のコラムで松永ミキティー調教師がコメントで、、
「レッドディザイアはとても寂しがった。ウオッカがいてくれたから、勝つことができた」と感謝の言葉を口にした・・・というのを読んだ時には、涙が止まりませんでした。
皆様のコメントにもあるように、ほんとにディザイアは寂しかったことと思います。
私もウオッカが引退してすごく寂しいですが、今後ディザイアもウオッカと一緒に暖かく見守っていって、応援してあげたい気持ちです。彼女の今後に期待します。

國廣さんや関係者の皆様が、彼女たちの気持ちをこれほど大切にしてくれていることに、競馬ファンとして大変嬉しく思います。

アイルランドのウオッカの様子を少しでも長く見ていたい気持ちでいっぱいですが、
ウオッカの幸せな様子を伝えてくださり、ありがとうございます。

by chako (2010-04-07 09:56) 

satty

またまたコメントを読んで頂き‥
ありがとうございます!
感謝の気持ちでいっぱいです 号泣


このお写真、陽子サン(勝手に呼ばせて頂きマスf^_^;)のお手製だったのですね!!

スタッフの方々のお気持ちもさることながら、本当に陽子サン‥!
陽子サンの益々ファンになりました!!

とても心暖まるこぼればなし、ありがとうございます+*゚
by satty (2010-04-07 12:31) 

pinochan

國廣さん こんにちは
胸の熱くなるこぼれ話、有り難うございます。
優駿3月号のレッドディザイアとウオッカのドバイへ向う2頭並んだ写真・・。
そしてドバイにて・・・・
馬房に先に戻ったウオッカがいななき、その声を聞いたレッドちゃんが
芝生タイムを切り上げて馬房に戻りお互い声を掛け合ってウオッカが落ち着いた話など・・etc
TJKの動画を最初に見たとき「え??ウオッカ?えー?それともソックリさんの馬?」と思ったほど。
後で写真・・と分かりました(笑)

人間もそうでしょう・・・。異国の地で仲良しさんが居なくなって独り残される寂しさ・・・。
お互いの存在がドバイでとっても大事だったでしょう・・。ウオッカとレッドちゃん・・。
「写真」をめぐる温かなエピソード・・・。心が熱くなります。
写真の後ろのテープが微笑ましいですが♪

いくら、素晴らしい馬でも心の強さを、仲良しさんが居なくなった独り馬房で持ち続けて
また本戦でも1位を取るなんて・・・・どれだけ難しいか・・できるとしたらマシンかも。

妹のようなレッドちゃんもずっと応援していきます。そして「サラブレッド」のずっとファンです
by pinochan (2010-04-07 12:50) 

みわ

読むだけで涙が出ます・・・(T_T)

こういうことだったんですね。
もし本番までウオッカちゃんがいたらディザイア勝てたかもしれないですね。
そんな気がします・・・。ずっと一緒だったのに突然いなくなったら絶対に
寂しいですもん。

ディザイアは今度はヴィクトリアマイルと新聞で読みました。
都合がつけば競馬場で彼女を応援しようと思っています。
by みわ (2010-04-08 12:17) 

ゆな

國廣さん こんにちは。
レッドちゃんを大切に思う厩舎スタッフの皆さんのエピソード…
胸がいっぱいになりました。
馬は おしゃべりができないからこそ 馬と人がふれあって
気持ちが通じ合うのかなと思います。
どんな競走馬にも「馬と人」のドラマがありますよね。
私は そういうところが競馬の素晴らしさだと思うし、いちばん好きなところです。

國廣さんが レッドちゃんのために作ったウオッカの写真…
きっと レッドちゃん「ありがとう」って言ってくれてたと思います
「馬と人」の貴重なお話を聞くことができました。
ありがとうございました。

レッドちゃんは ウオッカのいない淋しさや せつない気持ちを
乗り越えて きっと ウオッカのように精神的に強い女性に
成長してると思います。
そんなレッドちゃんの走りを楽しみにしています。

by ゆな (2010-04-09 12:58) 

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